危険中毒
たとえ
愛されなくても。
それから
来る日も、来る日も、
私は、
嫉妬心に、襲われた。
あれから、眠る事など
出来なかった。
顔をみれば、
ーーーあのオンナのために、
あんたは、
この組織に潜ってんの?ーーー
ーーーそのために、私を
まきこんだの?ーーーー
問い詰めそうになる自分を、
何とか押さえ込む。
私は、
何も知らない顔をして、
彼を守る。
戦争屋の
誇りにかけて。
キムに突き付けられた現実、
ジニーが必要とした自分
そこに
オンナの自分は無い。
私に夢の空間など、
もとより用意などされては
いなかった。
たとえ
泣き叫ぼうとも。