危険中毒

LEVEL7-3rd,STAGE

 

『リディア?!』

『リディア!!』


あいつとの回線が切られ、
数分と経たず、
制御室にバイクを進める。

異様な数量の、防犯カメラが
気にはなったが、
ゾラのデータ通りに順路をとり
そこへ到達した。


『旦那・・・
あんた、やれるのか?』

無線から、ゾラの
気遣うような声がする。

「ターゲットか?」

『ああ。アンタ、
出来るのか?』

リディアにやらせる
つもりだったんだがな。
来そうにないよな?っと
奴はボヤく。

「ああ。それだよ。ゾラ。
ターゲットって
どんな奴だよ?

あのバカ、データを
置いてきやがってな。
見てないんだ。」

時間の加減なんかで、
標的を知らずに現場に行く事は
それほど珍しい事では
なかった。


が・・・


『・・・見てねーのか?!

あのバカ
女々しい事しやがって』

ゾラが怒りを現にする。


「旦那、戻って来いや。
あのバカに、
ケツ拭かせるからよ。」

要領は得なかったが、
どうもモニカが、
何か、やらかしたということは
想像にたやすかった。



 
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