危険中毒
『マタ、イロイロ
カンガエテルノ?
ダカラ、アナタハ、
グンジンヨリ、
サイエンティストガ、
オススメダッテ、イッタノニ。』


再び、スピーカーから
声が響いた。



・・・・

問い掛けるか、
迷いが走る。


『ジンコウノ、
セイタイダカラヨ。
コンナ、ムキシツ、デ、
ムカンジョウナ、
コエナノワ。』


「人工・・・?」

思わず、声をもらした。

『ソウヨ。』

言った声は、
相変わらず、頭上から
空間に落ちてくる。

『コウヤッテ、
ダキシメルウデハ、
ワタシノ、ノウシンケイカラノ
シジデウゴクノヨ。』


その声に反応するように
人形に抱きしめられ、
崩れた頭皮が視界に入り
目を反らした。


「じゃあ、この化け物は
おまえじゃないって事だな。」



 

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