危険中毒
自分自身にたいする
確認のつもりで
吐いた言葉だった。

『ソウヨ。ワタシガ、
ソンナバカっポイ、
オンナダトオモウノ?
セックスシンボルイガイニ、
ナンノカチガ、アルノヨ。』

相変わらずの
毒舌が降り注ぐ。


「まあな。
で、
この模りは、お前じゃ
ないんだな?」

念惜しする。


コイツの口癖なら・・・

口にするはずの、
『当然』と、いう
言葉を待つ。

腕組みしたまま、
銃口の方向を、
手首の位置をもって
確認した。


『トウゼンデショ。
ソレワ、マリアッテ
イウソウヨ。』

「ほう?」

間伐置かず、
トリガーをひいた。



 
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