危険中毒
消音装置で
銃声こそしないものの、
衝撃でアンドロイドの体は
吹っ飛ぶ。

苦しげに悶える人形。
酸化剤の入った弾は、
その体内ではじけ、
装置を錆び付かせ
動きを止める


本当に、人型の機械かと
疑うほど、その悶え様は、
苦しげだった。

反撃にそなえる為、
その強烈な動きを見守るが、
本音をいえば、
立ち去りたかった。


これで、


依頼は片付いた。


そう、思ったときだった。




 
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