危険中毒
『ウゴカナイ!!テアシガ!
ドウシタトイウノ?!』

スピーカーから降り注ぐ声。

動揺した言葉すらも、
無表情なものだった。

『アノコヲ、コワシタノネ?!
シドニー。

マタ、アナタヲ
ダキシメラレナク、
ナッタ。』


え・・・


その、内容にも驚いたが
アンドロイドを、別の場所から
操作していたのだということに
驚愕した。

いや、脳が
アンドロイドの中にあるなんて
単に俺の思いこみだ。


どういう事だ?


「お前・・・ほんとに・・・」

アイツなのか?と、
聞きかけて、

言葉を飲んだ。


誰であろうが、
導く結果は、同じだから。


脳だけ
生き続けて何になる?

肉体があるかも、
現状不明だが。


なかった場合、
何になる?



 
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