危険中毒
質問を汲み違えたのか、
アイツは、そのまま続ける。

『ソウヨ。コノセツビハ、
ワタシノ、イノママニウゴク。
デンキカイロガ、
キンニクソシキト、
イッタトコロカシラ。』

「お前、電気で動いてんのか?」

困惑しつつも、
情報の収集が必要だった。

任務の為にも、
危機回避のためにも・・・

コイツに救いを
与えるためにも。


『ソウヨ。
カメラデ、チカヅクモノヲ、
カンシシテ、セイサイヲ、
クワエテ、イキヌイテキタ。
アナタダカラ、ココヘ、
ショウタイシタノ。

オツレノ、コネコハ、
イタズラニ、ワタシノメヲ、
ウバッタカラ、オシオキ
チュウヨ。』

「なんだと?」

モニカの身に
何かが起こっている事が
立証された。

『ドッチニシテモ、アノコハ、
イカセテハ、カエサナイ。


ニクイカラ・・・


アナタガ


ワタシヲ、ステタノハ、



コノコ、ノ、セイ
デショ・・・?』


眼の前のスクリーンに
まだ、幼さの残る
モニカの映像が浮かびあがる。


「これは・・?!」





言葉をなくした。





 
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