危険中毒
『ワタシノ、
ノウナイザンゾウ。
オナジ、オンナ、デショ?』


ブン−−−−

ブン−−−−


小さな音を立てて
モニターに電源が入る。

長らく、通電していなかった
それらは、ゆっくりと
時間をかけて、ブラウン管に、
映像を浮かびあがらせた。

「モニカ!?」

顔面を朱に染め、
カメラを破壊する彼女の姿を
映し出していた。


激しく上がる息
強い瞳

レンズを激しく睨みながら、
モニカは
歪んだ笑みを浮かべた。

『簡単には死なない。
息の根、止めてやるよ。』

モニカが、言ってすぐ、
モニターの画面が暗くなり、
他のカメラに映像が
きりかわる。


また、一つ、
ぶっ壊したのだろう。


違うカメラが、自動ドアを越え
次の経路に入る彼女を
映し出す。

様子を見ながら
入室するモニカの映像は
俺の正気を狂わせるには
十分だった。

彼女を狙い、打ち込まれる、
何百という数の銃弾。

マシンガンの銃声が
幾重にもスピーカから響き、
金属音が共鳴する。


もう、ヤメテくれ。



寿命が縮む。



 
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