危険中毒
それが、
初潮だったと
知った。
一通りの手当と処置を教わって
自分の身体に起こった事を
説明された。
「ミオ、私は、どうなるの?」
「どうもしないよ。
子供が産める身体に
なったって事よ。」
彼女は、私の頭を
ポンッと叩いていった。
「子供?」
「解りにくいかい?
オンナになったって事だよ。
そのうち、色々わかるよ。」
彼女は、そういった。
キムにも言われていただろうが
と、前置きして、
男との付き合い方には、
注意するようにと、続けた。
何を指してるか、
だいたい想像がついた。
「ミオ、ありがとう。」
用事があるから、帰るという
彼女を見送る。
「気にするな。
また、訓練で会おう。」
彼女はそういって、
ジニーに何か渡して、
声をかけていた。
二人がこっちを見る。
ジューンに感じた
あの黒を思わすような
苛々が起こらない。
ミオなら、
ジニーを私から
とったりしない。
その安心感からだろう。
二人の姿をみながら
違うことを考えていた。