危険中毒
部屋に戻ると、
シャワーの水音が
聞こえた。
モニカか・・・?
水流に混じり、
呻き声らしきモノが
聞こえる。
「開けるぞ。
って!おいっ?!」
断り程度にいって、
薄いカーテンを引くと、
配水管のパイプに
モニカが、荒縄で
くくりつけられていた。
この廃屋には
給湯設備はない。
水で冷えたのだろう
唇は血色をなくし
ガタガタ震えていた。
「サタンが来た・・・」
彼女はいう。
嗅ぎ付けられたか。
ソロソロ、ひきあげ時とは
思っていたが・・・。
「で、おめおめと、
慰みモノになってたわけか?!」
コイツに責任はないのに
八つ当たりしてしまう。
濡れたライダース。
引き裂かれた胸元と
剥き出しにされた
その部分・・・
アイツに触れさせた事が
気に入らなかった。
「アイツは・・・
正気なのか?」
彼女は言う。
「なんか、ヤバイ薬、
キメこんでんじゃないの?」
なにか、意味不明な
不可思議な台詞を吐きながら
やはり、乳房を
執拗に求めていたらしい。