危険中毒
「マリア。
今度、
パーティーがあるんだ。
最近の側近は質が悪くてね。
商品を横流ししてるんだ。
そいつが動くって
情報がある。
そいつを、捕まえてよ。」
乳首を親指と薬指で
潰すように加圧され
痛みで、唾液が零れた。
「しょうひんって・・・
な・・・に・・・」
「医薬品の一種だよ。
私も愛用してる。
主に洗脳なんかに使う
幻覚成分がはいってる。」
それって・・・
非合法の
ドラッグ
じゃん。
って、
お前、
今、キメてんじゃ
ないの?
それが、
言葉に
なることはなかった。
寒くて
頭が回らなく
なっていた。
「ああ、ソロソロいかなきゃ。
マリア、詳細は
チームリーダーから
連絡させる。
いい仕事を
期待してるよ。」
サタンは自らも
濡れたまま
バスルームを
後にした。
シャワーヘッドからは
水が止まる事なく落ちてきて、
肺が苦しい。
「ったく・・・
何人殺しゃあ・・・
気が済むんだよ・・・。」
あのオトコは・・・。
とりあえず、脱出が先だ
意識を切り替えた。