危険中毒
 

彼は、


二卵性の
双子だった様だ。



一人は養子に出されている。


ご両親が育てたのは
ジニーだけだったようだ。



その兄弟の名前を、
インプットし、
リターンキーをおす。


「養子・・・ね。」

どこかの家に、
何故だか養子に出された
彼は・・・。


「10歳で失踪・・・か。」

腑に落ちない記述で、
その記録が途切れていた。


マックスからは
聞いた事は、
なかった。


必要がないから
黙っていたんだろうか?


「ルシファー・・・」

弟の名前の様だ。

その養父母の名前をみる。


父・・・

コレって、何かの
大臣してた人じゃ
なかっただろうか?


そして


養母・・・



ここにもあったかと、
ため息が零れる。

『マリア』という名に。


マリア・・・ね


タイムリミットを知らせる
信号を受信する。


何となく、
それらの写真も読み込み
データを落としておいた。

急いていたため、
画面上で
確認すらしなかった。




 

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