危険中毒
ご丁寧に、
レオとやらの分まで
ハッキングしたらしい。


検索の履歴に目をやる。

ずっと、変死者から、リストを
探していた痕跡がある。


単なる興味なのか?
俺の名前に続き・・・

『ルシファー』

更に、入力された
キーワード

旧聖典を知らぬモニカは
素直にスペルを読んだ様子だ。

出て来たデータを
どんな思いで
見ていたんだろう。

モニカは・・・。


隠された兄弟の存在に
心を乱すことなく、
事務的に分析している
自分が不気味だ。


レオは、疾走。

養父は、防衛庁の・・・

養母・・・

「マリア・・?」

・・・・
これに反応して
データを落としたのか?


「ゾラ、このファイル
開いてくれ。」

コマンドを指定する。

「ああ。どれだ?」

ゾラの手が、
データを導きだす。


横からモニターを
覗きこむ。


「きたきた。」

「!!

・・・コイツ・・・。」


アンドロイドの半身と
偶像が重なった。



『マリア』

『母親』



 


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