危険中毒
ジニーが
眉間に
シワを寄せる。


「ジニー・・・?」


ああ。
前にも・・・


不安な気持ちで

こうやって
彼の名を、
呼んだ覚えがある。


「俺は、
関係者かもしれない。

・・・このヤマの。」

「え・・・?」



黙りこんだジニーに
それ以上、問い質す事も

口先だけで、
慰めるような事も

言えるわけはなくて。


私には、
何一つ
できなかった。


私を
抱きしめて眠る
あなたを拒む事も。

腕に抱きとって
朝を迎える事も。


ただ、バカみたいに

寄り添うだけだった。



 
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