危険中毒
あのバカオンナの
記憶はあるのに
養父の記憶が、ない。


己の保身のためか?

そのために、私が
邪魔だったのか?


さぞかし
都合がヨカッタだろう。

私が、アイツを殺って。


養父と関係のあった
ベビーシッターの『マリア』

己の妻に殺された事は、
わかっていたんだろうに。

何故、そのまま
生活を
続けていたのか・・・。

憎悪してたことは
疑い様もないのに。


同名の

旦那との間に
愛情なんてもてなかった
養母の『マリア』


片付けた私を、
父は咎めたのか?


ただ、都合よく
全ての自分の記憶と
私自身の記憶を消して


私を
売りはらったの
だろうか。


己が無事でいるために。



ぬくぬくと生きるために。


私の記憶も
経歴も

今の全ては
私の意志ではない
誰かが作成したものだ。


私は、代表に飾られる為
買われたのだ。


この組織に。



我が意のままに動く
この組織に。


こちらが
知らぬ間に、
私をも操る黒幕がいる。





 
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