危険中毒

営業（スカウトマン）にも、
その辺の教育は、
行き届かせているつもりだ。

死にたい奴を
連れてこいと。


なのに、人間なんて
おかしなもので。


爆弾を体内に埋めて
戦地にいくと聞いた途端
発狂するのだ。


臓器バンカーも
似たようなもんだが・・・


マスイが効く頭があるせいか
まだ、正気をなくす程度の
騒ぎですんでいる。


非常にウルサイ。

面談をする私も萎える。


あとは、『マリア』の販売。


現在は、
生身の女性に絞っているが、
以前は、アンドロイドの
開発にも力を注いでいた。


こちらは、まだ
これといった、
商品化の目途が
ついていない。


残念なことだ。


一体、半ば
成功したロボットはいたが
取り付けた脳の持ち主の
気性が災いして、
主人となるべき人間のいう事を
聞かなくなってしまった。


最初は、雌奴隷として
かなりの成果を
あげていたのだが。


結局、あの、失敗作は
リディアが破壊した。


我社の試作品は
失敗すると
始末にこまる。


まあ、始末するのは、
側近達だが・・・。