危険中毒
私が、
とても重要視しているのは、
この『マリア』の開発だ。


私自身を満足させる程の
『マリア』には、今だかつて
であった事がない。



ただ

リディアには



可能性を感じている。


凶暴で、美しい女性

そんなオンナが
奴隷の様に、私に傅くなんて
想像するだけでも
素晴らしいじゃないか。


彼女は、間違いなく
『マリア』に、なれる。


私の『マリア』に。



そのための調教に
たっぷり時間をかけたい。


それには


アイツから



奪い取る必要がある。




『ムーン』



ある日、彗星の如く現れた
我社のブレイン。


奴の経歴も怪しげだ。

私に、負けない程度には。


アイツは、私の持たぬ
全てのモノを持っている。

実に、妬ましい男だ。



必ず、マリアは
奪いとってやる。



指等、数本なくしても
私は、マリアを
諦める事などできない。



世間に復讐を
はたすためにも。


 

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