危険中毒
仮にも
戦争屋の自分が
性別の壁があるとは言え
このザマは、ないだろう?
何かが、おかしい。
私の、体の何かが。
いや、
おかしいのは、
コイツなんだろうか?
サタン
何にしろ、危機回避は
己にしかやりようはない。
首に負荷がかかる事を
承知の上で、下肢に力をこめ
奴の腹部を蹴りあげた。
サタンの悲鳴と、
無線からの怒鳴り声が、
聴覚を過敏に刺激して、
パニックを
おこしそうになる。
『クソッ!何階に行くんだ?!
アイツら!』
『リディア!よせっ!
サタンを甘く見るな!
戻れっ!』
距離を確保した私は、
とりあえず押せるだけの
階ボタンを押し、
開扉を試みる。
が、
「とまら・・・ない・・?」
ただ、
セクション666のランプが
点灯するだけだった。
「トリプルセ・・・」
ガツッという鈍い衝撃が
後頭部と額に走り言葉が
途切れる。
読みかけた数字は
言葉として発せられることは
なかった。
戦争屋の自分が
性別の壁があるとは言え
このザマは、ないだろう?
何かが、おかしい。
私の、体の何かが。
いや、
おかしいのは、
コイツなんだろうか?
サタン
何にしろ、危機回避は
己にしかやりようはない。
首に負荷がかかる事を
承知の上で、下肢に力をこめ
奴の腹部を蹴りあげた。
サタンの悲鳴と、
無線からの怒鳴り声が、
聴覚を過敏に刺激して、
パニックを
おこしそうになる。
『クソッ!何階に行くんだ?!
アイツら!』
『リディア!よせっ!
サタンを甘く見るな!
戻れっ!』
距離を確保した私は、
とりあえず押せるだけの
階ボタンを押し、
開扉を試みる。
が、
「とまら・・・ない・・?」
ただ、
セクション666のランプが
点灯するだけだった。
「トリプルセ・・・」
ガツッという鈍い衝撃が
後頭部と額に走り言葉が
途切れる。
読みかけた数字は
言葉として発せられることは
なかった。