危険中毒
あいつは、
無事なんだろうか?


「モニカ!!」


思わず、呼びかけた
自分の側頭部に

鉄の塊が、
押し付けられた。


ゴリッ

と、いう
鈍い音が
こめかみ辺りに響く。

「モニカ・・・ってのが

マリアの素性か。

やっぱり、
私を偽って
いたんだな。

シドニー=ミカエル=マックス。」




・・・バレタ・・・



よりによってーーー
コイツに。



『ジニー。
聞こえる・・・?』


モニカの震える声がする。


『ジニー。レオが・・・

わかった。

レオは・・・


サタンよ。』



「コイツが・・・
レオ?」



眼を見開いた。



『間違いないわ。


だって・・・
パスワードが・・・


それに・・・
DNAデータも・・・』



モニカは口をつぐむ。


「『リディア』は、
ホンモノより、
使えるいい女だったな。」

サタンは・・・
目の前のオトコは、
口元を負の感情を纏って
ゆがめて見せる。


 

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