危険中毒
「モニカ、何があった。」
問い掛ける俺に、彼女は
わからないといった風に
首の振りで答える。
「どこか怪我したのか?」
「ああ・・・大事はないよ。
爆風で、二階から落ちた
だけだから。
ちゃんと動けるよ」
二階から吹っ飛べば・・・
普通は、
結構な怪我になる。
「爆発か・・・
何か匂いはしたか?
心辺りとか、
何かないか?」
「これといって、
薬品の匂いなんかは
なかった。
だけど、電話が
何度も鳴っていたんだ。
両隣の部屋と、
上も・・・多分、
階下も、じゃないかな。」
電話・・・
「携帯じゃなく?」
「そう。有線。
このご時世によ?
移動通信ではなく。」
「それで?」
「私、耳がいいの
知ってるでしょ?
交換機に着信したときの、
カチッて音が、
いつも聞こえるの。
あんまり、隣で
いっぱい電話がなるし、
その度にカチカチ言って、
イライラするから表にでたの。
そしたら・・・」
ドアが閉まると同時に、
建物が吹っ飛んだと
彼女はいう。
問い掛ける俺に、彼女は
わからないといった風に
首の振りで答える。
「どこか怪我したのか?」
「ああ・・・大事はないよ。
爆風で、二階から落ちた
だけだから。
ちゃんと動けるよ」
二階から吹っ飛べば・・・
普通は、
結構な怪我になる。
「爆発か・・・
何か匂いはしたか?
心辺りとか、
何かないか?」
「これといって、
薬品の匂いなんかは
なかった。
だけど、電話が
何度も鳴っていたんだ。
両隣の部屋と、
上も・・・多分、
階下も、じゃないかな。」
電話・・・
「携帯じゃなく?」
「そう。有線。
このご時世によ?
移動通信ではなく。」
「それで?」
「私、耳がいいの
知ってるでしょ?
交換機に着信したときの、
カチッて音が、
いつも聞こえるの。
あんまり、隣で
いっぱい電話がなるし、
その度にカチカチ言って、
イライラするから表にでたの。
そしたら・・・」
ドアが閉まると同時に、
建物が吹っ飛んだと
彼女はいう。