危険中毒
銃声が

聞こえた様な
気がした。


ブレーキを踏み締め
音の方向に意識をやる。

キィーンと、いう
甲高い金属音が
空気を割いた。


あっちだ・・・・


ここは、おそらく、
無人の地だ。
体裁を取り繕ってるけど。


間違いなく
あの銃声は

ムーンとサタン
どちらかのモノ


私は、残り
数百メートルを、
気配を消して
駆け出した。


ジニー 

どうか無事でいて。


漫画じゃないんだから
銃弾を、
寸前でかわせる奴なんて
そういるもんじゃない。

だったら、銃は
こんなに
普及しなかった。


昔より法規制が
厳しくなったけど

私達のように、
銃刀法をかい潜れば
武器は、いくらでも
入手可能だ。


この国じゃあ
景気対策の一環として
戦争産業を推奨してる。

かの大国時代から
人様の土地に
入り込んでは
戦争をして

人件費、武器、医療・・・
兵士や他国民を、
死や、精神障害に
追い込みながら
潤ってきやがった。


その結末最たるものが
H&Tの軍事産業だ。
 


 
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