危険中毒
「猿芝居は無用だ。
助けを呼ぶつもりだか
何だかしらんがな。
ここに出入り出来る人間は
私たちの他、
今や一人もおらんよ。」
時間稼ぎなんざ
するだけ無駄と
いうものだと
男は言い置き
私の後頭部を
押さえたまま
全身のちからを込め
目の前の壁に
私を打ち付けた。
腕で頭部を
庇うように守るが、
動きが制限され
まともに
叩きつけられる。
間伐置かぬ執拗な攻撃に
脳震盪をおこし
視界をなくす。
髪を離され、
膝が崩れた。
「何だあ、コイツらは?
この程度の軍人しか
我が国にはおらんのか?」
「ぐはっ・・・」
側頭部を蹴られ
壁に頭を強打した。
口内に溜め込んだ血を
飲まずに口角から
垂れ流した。
ジニーに
目をくれてもらうと
困る。
動く意志を見せれば
戦意を
引き付けられるはず。
「あの計画が成功していれば
ミカエルもルシフェルも
威力を発していたものを。
つまらん一議院が
告発したばかりにな。
お前みたいな、使えぬ
コマンドを使役させる
必要もなかったんだよ!」
助けを呼ぶつもりだか
何だかしらんがな。
ここに出入り出来る人間は
私たちの他、
今や一人もおらんよ。」
時間稼ぎなんざ
するだけ無駄と
いうものだと
男は言い置き
私の後頭部を
押さえたまま
全身のちからを込め
目の前の壁に
私を打ち付けた。
腕で頭部を
庇うように守るが、
動きが制限され
まともに
叩きつけられる。
間伐置かぬ執拗な攻撃に
脳震盪をおこし
視界をなくす。
髪を離され、
膝が崩れた。
「何だあ、コイツらは?
この程度の軍人しか
我が国にはおらんのか?」
「ぐはっ・・・」
側頭部を蹴られ
壁に頭を強打した。
口内に溜め込んだ血を
飲まずに口角から
垂れ流した。
ジニーに
目をくれてもらうと
困る。
動く意志を見せれば
戦意を
引き付けられるはず。
「あの計画が成功していれば
ミカエルもルシフェルも
威力を発していたものを。
つまらん一議院が
告発したばかりにな。
お前みたいな、使えぬ
コマンドを使役させる
必要もなかったんだよ!」