危険中毒
「んー?
まだ、思考する力があるのか。
意外と粘るな。」


私が、アレコレ
考えている事が
つまらないのか、

奴の指先は、
まさぐっていた腰から
臀部に肌を這って行き
双方の肉を掌で覆い
眉間にシワを寄せた私に
嫌な笑みをみせた。

「モニカ。
・・・いや、マリアかな?
オマエ、このままじゃ
筋肉痛になるぞ??」

そう

この苦しい体制を
維持するために
踵を岩の出っ張りに乗せ
踏ん張っていた。

ぬめる感覚から
おそらく岩に擦れ
出血してると思う

全身にかかる負荷で
身体中がきしんでいた。

「!!!
??!グアッ!!」

突如襲った尻の痛みに
悲鳴をあげたが
直ぐに歯を食いしばった。

わしづかみされた尻肉に
爪が食い込み、
腕が震える程の力を
加えられる。

首を激しく振って
痛みを逃そうとしたが
暴れるほど痛む

今度は、ソコに力をいれ
少しでも前に迫り出し
逃れようとしたが
拘束具が戒めを与え
目尻から涙が零れる。


痛すぎて声もでない。


 



< 311 / 352 >

この作品をシェア

pagetop