危険中毒
LEVEL10-4th,STAGE
キムの声が途絶えて
どれほど時を経たのか
光の遮蔽された箱の中は
無限に時が過ぎた様に感じた。
とりあえず
脱出するか・・・
痛む身体に鞭うち
立ち上がった。
箱の外側、天井から
何か衝撃が加わる。
キムのいっていた
助けかもしれない。
・・・刺客かもな。
しかし、相手が何であれ
明らかに、天井に
作られるであろう開口を
利用しない手はない。
奇跡的に胸ポケットに
残っていた携帯電話は、
まだ生きている様で、
液晶から漏れる光で
カゴの中、主に天井部の
構造を確認する。
念のため、利き手に持った
モニカの銃のトリガーに
指をかけた。