危険中毒

インターバル

 

ジーーーーーーーーーー


『ミオ♪
会場の守備はどうだ?』


ジーーーーーーーーーー

ーーーツツツーーーーー

『ああ。キム?

電波が悪いな。
ホールはいい感じに
混乱してる。

壁面に設置した
巨大モニターに
奴の屍が、
実にいいアングルで
映ってる。』


ザザッーーーーーーーー


ザザザザッーーシーーー

ーーーーツツッーーーー


『そうだろうよ?
あの馬鹿野郎の、死に様を
公開するには、最適だろ。

そのモニターはなあ、
3D対応の旧世界の遺物でよ。

正しくは、映写機用の
スクリーンだな。』


ザッーーーーーーッーー



「ククッ・・・
そろそろ、出てきたな?
患者さんが。

何処のマダムだろうな?
発狂しやがった。

クスッ
ハハハハ」


本当にこの建物は
スクランブルが
かかっているためか
電波環境が悪い。


同志の具合を
確認しようと思ったが、
思うような会話すら
ままならない。


 









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