危険中毒
 


私は、マックスの
信念を貫き通す性格が
好きだった。


友として。



だが、
軍人気質の私が、
人間として、

はたまた、自ら
驚愕したものだが・・・

オンナという生態として

体の奥深いところにある
何かを魅了したのは、
軍部の目の上の瘤ともいえる
キム=ダンクロードの
方だった。




恋は、



盲目などとは嘘だ。




オトコも

オンナも


己のDNAを残すべく
己の定規で、
相手を吟味する。

そして、極上のそれを
後代に残そうと、
画策する。



私たちはーーーー



キムと、私は、



男女という縛られた
湿度に満ちた何かより
同士として、政策という
大規模な舞台で
共にあることを選んだ。










そのために





翻弄された『命』がある。









それは










 



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