危険中毒
「マックス・・・
あんた、何してんの?!」

タイムリミット迄のカウントが
目茶苦茶だと、
狼狽した女が問うが。

いや、それよりも
今の爆破だ・・・。
そう、小さく呟き、

「あれって・・・」

そう、漏らした以上に、
もう言葉がでてこない。


「ああ。オマエのアジト。
ネグラのが近いかな。」


男は、そういいながら、
羽織っていた軍服から
沢山のバッヂをむしり取り、
卓上に乱雑に投げた。

「カウントなんざ、
何秒だっていいさ。
俺の仕事は
『爆破』だったからな。
でも・・・」


彼は、
彼女を、真っすぐにみて言う。

「おまえは、救える命を
無にした。
おまえは、自分の命をもって
償え。」

と。




 


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