危険中毒
「やるのか?やらないのか?」

今すぐ決めろと、ムーンはいう。

「ルールは?」

意志表示の代わりに問う。

「アイツに、
俺と組んでる事を
悟られない事。」

アイツ・・・?

ああ、

サタンの事だろう。


「アイツとは、寝るな。」

「情婦なのに?」

「ああ。」

「そんなこと、可能なの?」

「オマエ次第だろ?」

不敵な笑みで、
ムーンの顔が近づく。

「ヨロシク。相棒。」

そういって、彼は、
唇を重ねた。


堅く拘束されているせいか、
唇の柔らかさを、
やたらと敏感に感じた。



 
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