危険中毒
真っ赤な顔をして、
手首を乱暴に動かす。

「あまり動くな。
それ、プレー用じゃないからさ
暴れると怪我するぞ。」

「なっ?!」

更に、赤い顔になった
彼女を見て、悪戯心が
出てくる。

まあ・・・それも、玩具だ。

危機に遭遇すれば、
オマエなら、難無く
抜けられるさ。

声にせず、腹の底で思う。

「抵抗しなかったんだ。

おまえだって、
オレとなら有りだって、
思ったんだろ?」

額をつけて、瞳を覗き込む。

「こっのバカ!
せっかく・・・寝てなくて・・
可哀相だって思って・・」

必死に言葉を紡ぐモニカに、
笑みが浮かんだ。

「おまえが起きてると、
俺が気を使うだろ?

だから、さ、
添い寝してくれ。」


思わぬ転回で、
彼女を、


数年ぶりに
抱きしめて、眠る。



久々の、休息感に


意識が飛んだ。



 

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