危険中毒
全くの同意を抱きつつ、
今、彼女を送致することに
意識をやる。
「ところで、彼女の名は?」
名前と歳くらいは、
聞いておこうとした俺に、
想定外の答えが返って来た。
「モニカだ。
推定・・17歳くらいだ。
それ以上は、わからねえ。
・・・出会ったのは、
13年程前だったかな。
はっきりしねぇや。」
「えっ・・・?」
詳細等は、
はっきりしないらしいが、
キムが傭兵として、
この村(集団)に来た日、
たまたま飛行機事故があった
そうだ。
その集落近くの、
鬱蒼とした森に、
墜落した飛行機。
数少ない事故の生存者の一人が
抱いてさまよってたのが、
モニカだったそうだ。
「コイツを抱いてたのが、
当時五歳だった、
さっきのガキだ。」
「兄弟か?」
「いや、自分の家族は
ダメだったらしい。
機体から抜け出したところで、
座ってたらしい。
聞き取れる様な言葉も、
しゃべってなかったからな。
もっと幼ねえかもしれねーや。」
「じゃあ、既に国籍すら、
わからないのか?」
「ああ。あの日、
落ちた飛行機も大概だ。
あれだって、
弾、あたったんじゃねえのか?
無差別テロなんて
日常だった。」
今、彼女を送致することに
意識をやる。
「ところで、彼女の名は?」
名前と歳くらいは、
聞いておこうとした俺に、
想定外の答えが返って来た。
「モニカだ。
推定・・17歳くらいだ。
それ以上は、わからねえ。
・・・出会ったのは、
13年程前だったかな。
はっきりしねぇや。」
「えっ・・・?」
詳細等は、
はっきりしないらしいが、
キムが傭兵として、
この村(集団)に来た日、
たまたま飛行機事故があった
そうだ。
その集落近くの、
鬱蒼とした森に、
墜落した飛行機。
数少ない事故の生存者の一人が
抱いてさまよってたのが、
モニカだったそうだ。
「コイツを抱いてたのが、
当時五歳だった、
さっきのガキだ。」
「兄弟か?」
「いや、自分の家族は
ダメだったらしい。
機体から抜け出したところで、
座ってたらしい。
聞き取れる様な言葉も、
しゃべってなかったからな。
もっと幼ねえかもしれねーや。」
「じゃあ、既に国籍すら、
わからないのか?」
「ああ。あの日、
落ちた飛行機も大概だ。
あれだって、
弾、あたったんじゃねえのか?
無差別テロなんて
日常だった。」