危険中毒
 

「マックス!!いる?!」


思った以上に早かったな。

先刻の、電話相手の声を聞き
思った。


「入れてやれや。」

キムが、銃に指を触れながら
言った。

「ああ。
ミオ!こっちだ!!」

少年兵が扉をあけ、
彼女が入ってくる。

「サンキュ。坊や。
さっきの親父どもに
いっといてよ。
直ぐに発たなくちゃ
ならないんだ。
車、バラしたら、
ぶっ殺すってね。」
そういいながら。

「お待たせ。マックス。
この子ね。」

俺が腕に抱く少女をみて、
彼女はいう。

「旦那、そいつか?
あんたが呼んだ軍人ってのは。」

声のするほうに、
ミオは視線を向け、
言葉を漏らした。

「・・・・

キム=ダンクロード?」

「ああ、久しぶりだな。
ねえちゃん。」

「本当ね。
いつかの作戦じゃ、アンタに、
まんまとやられちまった。

全く、陸海空と・・・
アンタにだけは、
恐れ入るねぇ。」

ミオはいって、
モニカの容態を確認した。

「なにか情報は?」

彼女は、搬入先の病院に、
電話をかけながら言った。

「国籍不明、女子。
名前はモニカ。
推定年齢、15〜17歳。」











 
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