危険中毒
「モニカ・・・。
一度しか言わない。」
彼は言って、女に近づき、
顎を逃げられない位
強くつかんだ。
「モニカ。愛してる。」
そういって、
男は、愛しげに、
この状況には、
相応しくない様な
キスをした。
油断をしていた。
舌と共に
異物がねじ込まれる。
抗えないうちに、
唾液とともにそれは
ノドを通過した。
即効性の薬だ・・・
手足から力が奪われる。
男の名前を呼ぼうとして
目的を問おうとして
女は
そのまま
意識を手放した・・・。