麗しのワイルド ビースト
なんかご機嫌なんだけど…。



あたしの髪を洗う虎君は泡の着いた髪で遊び始めた…。



「あの…」

「俺も延ばすかなぁ~」

「十分長いよ…」

「パーマかけてモッコモコにしてぇなぁ~」

「本気?」

「おぅ」



虎君はなにしてもカッコイイんだろうけど…。



チャラくなりそう…。



「流しまぁ~す」

「はぁい」



なんか普通!!



珍しく虎君がおとなしい!!



「虎君のも洗う?」

「洗え!!」



なんか超カワイイ…。



こんな時間もたまにはいいかも!!



お風呂からあがっても口笛吹きながらご機嫌…。



「機嫌いいね?」

「そりゃあな!!」

「どうして?」

「だって俺、てっきり見合いした女と結婚させられんだと思ってたし!!」

「へっ!?も、もしお見合いしてたらあたしは!?」

「心配すんなよ。そうなったら林檎は本命の愛人だ!!」



全く嬉しくないっ!!



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