麗しのワイルド ビースト
唯一虎君がくれた部屋のカギが宝物…。



カップルらしくさ、ペアリングとかお揃いのネックレスとか…。



そういうのを体験してみたい…。



「ねぇ虎君」

「ん~?」

「あたしもうすぐ誕生日…」

「へぇ~。欲しいもんでもあんの?」

「お揃いでなにか買いたい…」



あたしがそう言うと虎君の眉間にシワが寄った…。



怖いんだってその顔…。



カッコワイ。



「お揃いとかムリ」

「なんで!?」

「女にデレデレしてるみたいで情けねぇ」

「なんの基準なの…」

「俺の中の定義。お揃いなんかクソくらえってな」



意味のわからない定義をたたき付けられ撃沈…。



そうだよね、あたしと虎君じゃ趣味も違うだろうし…。



普通にオシャレさんだし…。



期待するんじゃなかった~…。



「まぁ誕生日は林檎の好きなもん買ってやるよ」

「本当!?」

「あぁ。だから考えとけば?」



やっぱり虎君超機嫌がいいです!!



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