麗しのワイルド ビースト
教室に戻ったらブスッとしてる林檎が隣にいて…。



「ブサイク」



そう言ったらバシッと腕を叩かれた。



なんで怒ってんだよ…。



「俺がなんかしたのかよ」

「ケンカした!!こっから見えたもん!!」

「いつもなにも言わねぇくせに」

「だって虎君から手出した…」

「ムカつくこと言われたから」

「ケンカばっかりしないでよね!!心配してるあたしの身にもなってよ…」



へぇ~、ケンカで心配とかしちゃうんだ。



カワイイなお前。



「誕生日は帰さないっス」

「えっ!?」

「パーティがホテルん中だからそのまま…な?」

「は、初お泊り!!」



嬉しそうにしちゃって…。



やっぱり買ってやろうかな、お揃いのネックレス…。



絶対バカみたいに喜んでくれんだろうな…。



そ、その顔見てぇ…。



「そういや俺の誕生日…」

「いつなの?聞くの忘れてた」

「…………」

「虎君?」

「彼氏の誕生日くらい知っとけバカ!!」



やっぱお揃いやめっかな…。



アホ林檎っ!!



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