麗しのワイルド ビースト
そのあとも全く知らない人に自己紹介をしたり…。



疲れるほどの笑顔を振り撒いた。



「なにか飲みます?」

「あっ、はい…」

「取ってきます」



虎君って場慣れしてるって言うか…。



この場所に相応しい人なんだと改めて実感した…。



質問された難しい話しにも難無く返答し、びっくりするくらい知識抱負…。



なにものなの!?って感じ…。



「君が虎之助の婚約者か…」



その声に後ろを振り向くと同じくらいの歳の男女がいた。



黒髪で口元が虎君に似てる…。



まさかこれがあの…因縁の相手…。



「はい。川崎 林檎と申します」

「まさかその身長で虎之助と同い年?」

「すいません、小さくて…」

「彼の趣味がわからないよ僕には」



なんなのコイツ!!



超ムカつく…。



「私もそちら様の趣味がわからないです」

「なっ!?失礼だぞ!!」



ムカついたからつい言っちゃった…。



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