麗しのワイルド ビースト
なんとも俺らしからぬプレゼントばっか。



調子狂わせてんのは確実に窓にへばり付いて向かいの会社のビルを見てる林檎だ…。



ムカつくチビ。



なんか俺、今日は照れてばっかだし…。



しばらくしてから来た頼んどいたケーキ。



「アップルパイ…」

「共食いだな!!」

「誕生日っぽくないね」

「生クリームでイケないことしたかったわけ?」

「なんでそっちに頭が働くかなぁ~…」



林檎がエロいからだろ。



毎日誘われてる俺の身にもなれってんだ。



「ここのアップルパイ、人気商品」

「食べさせてくれるの?」

「早く口開けろよ」



小さい林檎の口がリンゴを食ってる…。



俺はアップルパイより林檎パイの方が食いてぇんだけどな。



食い方すらエロく感じる…。



「おいしー!!」

「ついでに俺も食っちゃう?」

「遠慮します」

「ほら、特注プレート金箔付き」

「あ~ん!!」



『Happy Birthday RINGO』



のプレートをかじった林檎に欲情…。



< 148 / 518 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop