麗しのﾜｲﾙﾄﾞ ﾋﾞｰｽﾄ

お客さんに１時間単位で自分を売るというもの。



学校内を回るだけなんだけど疑似デートからマジデートにこぎつけようって魂胆らしい。



まぁ１時間1000円でぼったくるんだけどね。



でもこのクラス、黙ってればいい者揃いだからやってみたら案外儲かるかも…。



「林檎は売らねぇ」

「「ダブりてぇのか!?」」

「じゃあ俺が買う」

「「お前は誰が買うんだよ!!」」

「林檎」



あたしそんなお金持ってないです!!



ってことは虎君が誰かと校内デートしちゃうってこと!?



「超ヤダ!!虎君ヤダ!!」

「は!?俺が嫌なのかよ」

「違う!!虎君が他の子とデートするのいや!!あたしですらデートなんか毎回ラブホなのに!!」



はっ!!



なんてこと口走ってるのあたし!!



バカバカバカっ!!



あたしのバカッ!!



「「羨ましい～」」

「う、ウソ!!今のウソね？」



虎君が腹抱えて笑ってるぅ～～!!!!



もう最悪…。