麗しのワイルド ビースト
そして迎えた学祭当日。



クラスで決めた服は『異性とデートする時のキメ服』を着ること。



でも虎君が『ミニはダメ』とか、『ワンピ禁止』とか。



なにかと注文が多かったせいであたしひとりジャージ姿…。



『服は忘れたことにしてジャージでも着とけ』



そう言われたから…。



しかも虎君の香水のニオイがガッツリ染み込んでるよ…。



それを見たクラスの子達。



「「超マニアック…」」



誤解ですから!!



さすがにこんな服でデートなんかしないよ!!



「マジウケる!!虎って嫉妬深~い!!」

「あたしだけ大道具さんみたいじゃん!!」

「似合ってるよ林檎!!」



そんなモモはバッチリオシャレしちゃって…。



何着ても似合うから羨ましいと思う…。



「モモ、背中見え過ぎ」

「は?なんで翠が彼氏っぽいこと言うわけ?」

「べっ、別にそういうつもりで言ったんじゃねぇし!!」

「この頃マジうざい。翠って考え方オッサン」

「オッ…」



可哀相な翠君…。



ファイト…。



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