麗しのワイルド ビースト
強引でエロくて…。



ケンカっ早くて、自分勝手。



そんな虎君の指先はいつもと違って優しさで溢れてた。



本当に溺れちゃう…。



「小さすぎて…壊しそうだ…」

「壊れないからっ…」



もっといっぱい抱きしめて?



初めての経験のくせに、とてつもなく愛されてる気分になった。



優しい、温かい、心地いい…。



それしか覚えてない。



「うわっ、朝じゃん…。どうするよ」

「今日は休む…。体が…」

「辛いのか。だっせぇな林檎。あぁ~、腹減った~」



ねぇねぇ、『ダサい』って言うけどさ、初めてのあたしを朝まで抱いたのは君よ?



とんでもないヤツ…。



「一眠りしたらもう一回頑張るか!!」

「普通ってこんなにするもんなの!?」

「するする。みんなする」



本当に!?



ってかもうそんなこと考えてる余裕ないや…。



おやすみ虎君…。



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