麗しのワイルド ビースト
それから数日…。



虎君の検査の結果は特に異常なし…。



なのに…。



「ここはthisを使うんですよ」

「はぁ…」

「英語なら任せてくださいね?」



虎君の人格が戻らないまま学校に通ってる…。



制服はそれなりに着崩したり、友達やあたしを忘れたわけじゃない。



見た目は前の虎君のままなのに…。



「バカ」

「バカ?」

「虎君のバーカ!!」

「はははははっ!!」



穏やかすぎる!!



ねぇ、なんで?



あたしは林檎だよ!?



虎君の彼女!!



ねぇ、あたしにそんな優しくしたことある!?



「デートしたい」

「じゃあどこ行きます?」

「街中を手繋いでラブラブで歩く…」

「いいですよ。林檎チャンといたらなんでも楽しいですから」



ニコッて…。



なんか…嫌だ…。



「好きって言って?」

「好きです、世界一。僕なんかと付き合ってくれててありがとね?」



ゾワッ!!!!!!



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