麗しのワイルド ビースト
1時間サボって教室に行くと虎君は京平や翠君たちと笑い合ってた。



みんなは平気なの?



虎君じゃない虎君を受け入れられてる…。



「席に着け~。修学旅行のグループ決めるぞ~!!」



修学旅行…。



あたしは誰と同じグループになればいい?



「男女3人ずつの6人グループな。好きなヤツと組んでいいぞ」



カタッと席を立った虎君はそのまま京平の元に行ってしまった。



モモがあたしの所へ来て、もうひとりの女のコはクールな環(タマキ)チャン。



あんまり話したことはないけどひとりあぶれてしまってたから…。



「林檎チャンは虎と組みたいでしょ?」

「えっ!?」

「彼氏だもんね。あたしは別にだれでも構わないよ」



彼氏…なのかな…。



別れてないのかな…。



「一緒に組もう~!!」

「いや、俺らはあっちと組むから」

「たまには林檎チャン以外もよくない?」

「そういうんじゃねぇよ。モモ!!一緒に君でもいいよな!?」



そう言う京平が気を使ってるように思えた…。



虎君はなにも言わずにニコニコしてるだけ…。



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