麗しのワイルド ビースト
一緒にいたらまた虎君を傷付けてしまいそう…。



でもあたし…虎君が他のコの隣にいる姿を見たくないかもしれない…。



突き放そうとしたくせになんてワガママなんだろう…。



「うちらはいいよ~」

「じゃ、決まり」



一瞬だけ虎君と目が合った。



ドキッとした次に切なくなる…。



なんなのこの気持ち…。



ヤダよもう…。



「ケンカでもしてるの?」

「えっ?」

「あんまり嬉しそうじゃないね?」

「嬉しいよ!!心配してくれてありがとう!!」



環チャンにまで読まれてしまうほど顔に出してるのかな…。



それだけであたしは虎君を傷付けてるんじゃないかと思う…。



それからも虎君は変わらないままで、修学旅行の計画を立てる時もあたしと虎君は口を聞かなかった。



別れたのか別れてないのかもわからない…。



携帯も鳴らないし家に虎君が来るはずなんてない…。



寂しいよ…虎君…。



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