麗しのワイルド ビースト
次の日に学校でモモに追究されたから全部話してしまった。



「うわっ…」

「えっ!?虎君は普通だって言ってたんだけど…」

「なにそれ。若さゆえの冗談?あんたも本気にしたの?放課後から朝までって…」



やっぱり普通じゃないんじゃん!!



バカ虎…。



おかげで今日も腰が痛いよ…。



「あっ、おはよう絶倫君」

「モモ、林檎に変なこと吹き込むなよ」

「『普通』は教えてやったけどね」

「最悪!!お前マジで殺すぞ」

「可哀相でしょ林檎が!!」

「『頭真っ白になっちゃう~』って喜んでたけど」

「羨ましいな林檎…」



場所をわきまえないし、虎君にはデリカシーというものが備わってない。



あたし、虎君と付き合ってていいんだろうか…。



ピュアな恋愛に憧れてたのに…。



「やっぱり体目当て?」

「たまんねぇよ林檎の体。まぁそれも含め…」



耳元で囁かれた低音の英語…。



『I love it…』



ドッキュ~ン…。



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