麗しのワイルド ビースト
ホテルはもちろん別々の部屋。



僕は翠君と京平君と同じ3人部屋。



「なんか楽しそうじゃん」

「うん!!林檎がまだ彼女だって言ってくれた!!」

「おぉ!!よかったじゃん!!」

「どうしよう…。超幸せ…」

「ぎゃははははっ!!虎のくせにそんなこと言うなよ!!」



友達には面白がられてる。



まぁこんなのはイヤじゃないし、気にかけてくれるから嬉しかったりする。



「あのエロ虎がこんなになっちゃうとは思わなかったけど~」

「エロ…かったのかすらわからない…」

「赤面すんなよ!!お前のエロさはハンパねぇよ?林檎が可哀相なくらい」

「でも今はそんなこと考えてないよ!?」

「いや、男として考えるべきだ」



そりゃあキスしたいとか手を繋ぎたいとか、そんなふうには思うし…。



それ以上だって…。



か、考えられないっ!!



僕にそんな勇気ありません!!



「ほら、今日ふたりにしてやるから頑張れよ?」

「へっ!?こ、これいらない!!」

「生はマズイだろ~」



そういう意味じゃなくて…。



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