麗しのワイルド ビースト
モモをからかいながら女のコだけでワイワイ騒いだ。



恋の話しって尽きない。



女のコだけの特権です。



そして消灯時間直前、あたしの携帯に一通のメール…。



『ちょっと外出ない?』



それは虎君からで、修学旅行先でイケないことをするワクワク感が押し寄せた。



『行く!!』

『じゃあ部屋の前にいて、迎えに行くから』



なんだかすごく楽しくなってきた。



今はそのままの虎君と向き合えてるのかな…。



昨日と今日で『好き』が溢れて来た…。



「あたし外行ってくるね」

「「行ってらっしゃい」」



快く送り出してくれたふたりに感謝…。



部屋の外に出ると階段がある方から歩いて来る虎君が来た。



あっ、ちょっと照れてる…。



「行こっか」

「どこに?」

「先生にバレないとこ!!」



差し出された手を握って歩き出した。



手の大きさとか、背中の広さとか…。



やっぱり虎君は虎君…。



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