麗しのワイルド ビースト
性格がちょっと変わっただけ…。



「好き…」

「えっ!?なんか言った!?」

「ううん、行こう!!」



ニコッと笑って頷いた虎君と非常階段を抜けて外に出た。



そのまま近くの公園まで歩いて、ブランコの近くのベンチに座った。



「寒い?」

「寒くない!!厚着したし!!」

「寒かったら言ってね?」

「うん!!」



この手を離したくない…。



虎君はどうなっても虎君。



そうだよね?



「いやだったら…突き飛ばしてね?」

「えっ!?」



ギュッと抱きしめられた…。



この力の強さは…。



懐かしい感覚…。



「あんなひどいこと言ってごめんね…」

「気にしてないよ」

「ちゃんと虎君と向き合う…。本当にごめんね…」



元に戻れるよね…。



少し違ってるけど気持ちはちゃんと取り戻したよ…。



「林檎…好き…」

「あたしも好き…」



ひたすら甘い時間…。



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