麗しのワイルド ビースト
【虎之助】



なぜか林檎の狭いワンルームに全員集合してしまった。



まぁ光輝も尾崎も俺に会いたくて仕方なかったんだろう。



ベッドの上でムスッとしてる林檎の横に座ってクッションを取り上げた。



「不機嫌だなチビ」

「だから呼ばないでって言ったじゃん…。もう…帰れ~!!」



まぁ林檎の戯言は誰も聞いちゃいない。



ってか何しに来たんだコイツら…。



「クリスマスは?決めた?」

「まだ…」



不機嫌な林檎もカワイイもんで、ついつい構いたくなる。



そのブス~~~ッとした顔がたまらん…。



「風呂入っか」

「みんないるのに!?」

「別に普通だろ」

「ヤダ!!まだ…いいです…」



照れてるし…。



カワイイな、俺のペット…。



「首輪買ってやろうか?」

「首輪!?」

「散歩連れてってやる?お前犬っぽいし」

「あたしはペットじゃないもん…」

「ん~…カワイイ!!」

「ぐぇっ…」



たまにこんな風に愛し過ぎて抱きしめてしまう…。



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