麗しのワイルド ビースト
そのまま座ってる足の間に納めといた。



チビ頭がカワイイ…。



「虎さんってイチャイチャすんだね…」

「してねぇよ」

「してるし…」

「あぁ~オレンジ食いてぇな」

「はい!?」

「光輝、オレンジ買って来い」



ムカついたからパシってやる。



どっからどう見てイチャついてるように見えんだ?



アホか。



「虎君、テレビ見たいの始まる!!」

「あぁ、ドラマ?」

「チャンネル変えて?」

「ん」



普通に会話してるだけなのに…。



なに見てんだよおめぇら。



「「熱~い」」

「は?」

「虎って案外優しい?」

「どこが」

「いや、なんとなく…」



俺が林檎と普通に話したら『優しい』になんのかよ…。



どんだけ冷酷人間だと思ってんだバカ共。



「キャァァァア!!付き合っちゃうの!?」



林檎はドラマに夢中。



林檎が見るから俺も見てる。



いつの間にか林檎が手を握ってて、ニコニコしながらたまに俺の方を振り返る。



ひたすらカワイイ…。



< 202 / 518 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop