麗しのワイルド ビースト
あたしはてっきりお父さんの仕事に着いて行ってるもんだとばかり…。



「大学はどちらに行かれるんでしょう?」

「だっ、大学っ!?」

「はい、あれだけ優秀な方ですから国立ですかね?」



まさか大学なんて…行くの?



言われてみるとそうだ…。



あの家の後継ぎになるために頑張ってるんだもんね…。



大学に行かないわけがない!!



あたしって知らないことばっかりかもしれない…。



虎君とそんな話しもしたことなかったし…。



もし虎君が大学に行ったらあたしは?



あたしはどうするのでしょうか…。



将来の夢とかなにも決まってないし…。



今日話してみようかな…。



夜になってひとりで部屋で考え事をしてた。



「脱げ~い」



そう行って帰って来た虎君…。



スーツ姿のところを見ると多分仕事を終わらせて直で来てくれたようです。



「おかえりなさい…」

「いいコにしてたか?」

「むくれてた…」

「ほら、エサだ」



虎君がくれたお土産はその辺で売ってるチョコ。



スーツを脱いでる虎君を見ながら早速食べた。



< 215 / 518 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop